スリークウォーターオリジナル作品第5弾は、劇団の総力を挙げて挑む時代劇「新撰組」。 「武士に憧れ、己の正義の為に生き抜いた男たち」「愛に焦がれ、それを支えた女たち」 時代を生きた人間たちへの想いを紡いで繋ぎ、役者達の魂をのせ、ひとつの鎮魂歌がここに生まれる―。
―京の都―
幕末の動乱が過ぎ去り、 穏やかな川の流れが聞こえるある日、 刀を打ち続ける女の前に一人の男が帰ってきた。
「見事な最後でした。 あの人は最後まで誠を背負って立っておりました。」
男が手にしていたものは、 己の信念を貫いたある隊士の刀。
時の流れに抗いながら、 隊士と共に生きたその刀の魂が今甦る。
湧き出る魂よ、響け。