【あらすじ】 詐欺にあった一人の青年は、詐欺師事務所の門を叩く。 今度は自分が騙す側になると息巻くが、まったく相手にしてもらえずに追い返される。 何をやってもうまくいかず、失意にくれる青年の前に一人の謎の女が現れる。 「訳あってあなたに憑りつくことになりました」 無職、借金、無能のうえに亡霊持ち。 救いようのない青年だが、謎の女に振り回されるうちに 次第にその心に変化が現れる。 詐欺師へ転落した女弁護士と、 彼女を支える余命短い夫。 後悔と屈辱の中でもがく検察官。 大切な家族を失った姉妹。 この夜は、明けない夜だと思っていた。 しかし、ひまわりはゆっくりと東を向く。 明日の日の出を信じて、ゆっくりと動き始める。