スリークウォーターでは恒例になりつつある、この「バトルロイヤル公演」。
劇団に入団を希望する新人や、稽古に参加した役者さんを巻き込み、 「公演」という形式を使って、早く、濃密に、本気で芝居に関わる企画。
同じ脚本を、４チームに分けて上演するという過酷な企画でもあるが、 この企画を乗り越えると、役者として、短期間で成長できる。
役者寄りの企画であるが、本公演には負けない、迫力ある舞台を、 1000円で観れるという、お客様にとってもお得な企画。
今回の脚本には、2006年に上演させていただいた 「つかこうへい」さんの「熱海殺人事件〜モンテカルロイリュージョン」を起用。 またもや、「熱海〜」と思うお客様をどのように裏切るか ･･･演出清水みき枝の腕の見せ所でもある。
社会人劇団といいながらも、 プロに負けない本気のスリークウォーターを、是非ご覧ください！

この『バトルロイヤル公演』は同じ脚本を４チームに分けて上演するという「役者の成長」をテーマとした 　劇団寄りの企画ではありますが、このようにお客様に御来場いただいた事、誠に感謝しております。

　『バトル』という名のとおり、この企画は役者にとって『戦い』なのです。その『戦い』とは、キャスティング やチーム分けではなく『自分自身と向き合う戦い』なのです。「ありのままで勝負してほしい」と、今回私は言 い続けてきました。でも「ありのまま」とは何をいうのでしょう。綺麗に着飾ってデートをしたり、嫌な上司に 相づちしたり、背伸びをしてみせたり、閉じこもってみたり・・・そんな毎日を暮らしていると、ありのままの 自分＝本当の自分が分からなくなります。「慣れ」の恐怖を感じながらもそれが本当の自分に見えてきたり･･･ この舞台に生きている役者は、そんな自分と戦いながら必死で生きています。

その姿が美しく、素敵な事だと思うのです。

新しい出会いが、新しい風を呼んで、また一つ大きくなったスリークウォーターがここにあります。 そんな私達の舞台が、皆様の明日に、何か一つでも元気を与えられたら・・・こんな幸せな事はありません。

どのチーム面白い作品に仕上がりました。人が変わればドラマも変わります。
必死に生きるスリークウォーターをどうぞ最後までお楽しみください。

本日は御来場いただきまして誠にありがとうございます。

演出　清水みき枝

スリークウォーター”つまり「４分の３」に欠けている「４分の１」が、ご来場いただいたお客様によって 　満たされて、 また新しい一つの形を成します。本日はご来場いただきまして、誠にありがとうございます。 　

昨年のバトルロイヤル公演に続き、今年も研修生が集まりました。ワークショップからの参加者や客演さんを 加え、気がつけば総勢１９名もの大型公演となりました。劇団を支えてくれる劇団員、劇団に興味を持ってく れた研修生、参加してくれる役者さん、スタッフ、お手伝いさん･･･そして何より！！本日ご来場のお客様に、 心より感謝します。

まもなく開演時間となります。一服しなくて平気ですか？お手洗いは済ませましたか？携帯電話の電源は切っ ていただけましたでしょうか？準備が整いましたら軽く座りなおしていだいて、リラックスして開演までもう しばらくお待ちください。

スリークウォーター代表　山口敦史