ThreeQuarter バトルロイヤル公演 第一弾
「熱海殺人事件〜売春捜査官〜」
日程:2008年6月28日(土)・29日(日) 劇場:北池袋新生館シアター
作:つかこうへい 脚色/演出:清水みき枝
出演 ★金の卵チーム 瀬川英実・金城道・藩地真世・山口敦史 ☆銀の卵チーム あすか・TOSHIKAZU・藩地真世・山口敦史 ◇ひよこチーム 布袋田雅代・竹田雄・はとけん・本間裕一 ◆ニワトリチーム 清水みき枝・斉名高志・石月賢史・境太郎(劇団だっしゅ)
制作:スリークウォーター
劇団スリークウォーターへの入団を希望する研修生と、在籍中の全劇団員が、一つの公演に参加。 劇団内にてチーム編成を行い、同一の脚本を上演する企画。
『バトルロイヤル公演』第一弾は、 2006年に上演した「熱海殺人事件〜売春捜査官」を、今回の企画用に脚色・・・お遊び無しの 1時間30分、真剣勝負。
役者たちの弾けそうな勢いとエネルギーが、可能性に満ちた空間で、 どのようにぶつかり合うのか!!そして、バトルロイヤルを勝ち残るのは・・・。
“スリークウォーター”つまり「4分の3」に欠けている「4分の1」が、 ご来場いただいたお客様によって満たされて、 また新しい一つの形を成します。 本日はご来場いただきまして、ありがとうございます。スリークウォーター代表の山口です。 このバトルロイヤル公演、当初は役者として参加するつもりはなかったのですが…ダメでした。 稽古を見ていたら、参加したくなってしまいました。まんまと演出の狙い通りです。こんな楽しそうな企画、参加しなきゃ辛いだけです。本当に。 今回、4人もの研修生が集まった事と、しばらく役者を離れていた劇団員が復帰してくれた事は代表としては嬉しい限りでありまして、この公演が終わったら泣いてしまうかもしれません。 本当にいい仲間に恵まれています。そして何よりも、この最高の仲間が作り上げた芝居を、皆様に見ていただけることが、社会人をしながら演劇を続けていく上で、最も大きなエネルギーになります。心から、感謝します。 まもなく開演時間となります。一服しなくて平気ですか?私は開場寸前に行きました。 お手洗いは済ませましたか?仲間たちはさきほどトイレに列を作りました。 携帯電話の電源は切っていただけましたでしょうか?…あ…出演者たちにも、言っておきます。 準備が整いましたら軽く座りなおしていだいて、リラックスしてもうしばらくお待ちください。
スリークウォーター 代表 山口敦史
スリークウォーターで「熱海殺人事件」を上演するのは3回目になります。 昨年は、オリジナル作品を2本やってきまして、台本を書く苦しみから逃れたかったのか、もう一度基礎に返りたかったのか、それとも、今までスタッフに徹してくれていた劇団員が役者をやりたくなり、そのリハビリからなのか・・・前回公演の打上で「熱海〜」で稽古しようと、口をすべらしてしまった事が、きっかけでした。これ程の大変な企画になるとは・・・。 同じ脚本を、チームに分けて稽古するということは、スケジュール調整も大変ですが、刺激が強すぎます。稽古を休めば、代役がいるのですから、おいけぼり。力みすぎて息つまれば、隣の芝生が青く見える。それでも、この企画のおもしろさを一番感じているのは、私も含め、出演者達なのではないでしょうか。 たとえ、同じ脚本でも、そこに立つ人間が変われば、感じ方も変わります。 そして、それが既成の脚本であっても、過去に上演した作品であっても、私は芝居を創る演出として、人と人の間に生まれる関係にこそ興味があるし、役者にもそこを楽しんでほしいと願っています。 どのチームも、味のある、面白いチームになりました。本気で生きてます。 そんな『スリークウォーターの底上げ企画』をお客様にも楽しんでいただけたら幸いです。 本日は、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。
スリークウォーター 演出 清水みき枝